先日、LANディスクとよばれる外付けのHDDの復旧のご依頼がありました。
LANディスクの中にはそれ自体が複数のHDDを組み込んでいてある程度の
バックアップデータを生成・保管できるものもあるのですが、そのお客様がお使い
だったのは外部にオプションのHDDをUSB接続することで、そのUSBディスクに
バックアップデータを書き出す仕組みのものでした。それがLANディスクの内蔵
HDDが障害を起こし、動かなくなってしまったという次第。
それらのバックアップのとりかたが十分なものかどうかは別の話として、今回
問題だったのは「HDDを増設することではじめてバックアップが可能なものを、
それ単体できちんとバックアップがとれると思って使用していた」というところでした。
お話をきいてみると、売り場では「これでバックアップもばっちり!」みたいなことが
書いてあったし安かったからこれにしたんだけど・・・、という感じ。考えてみたら
ハードディスクが1基しか入っていないものが、そのディスクに異常が発生した
場合にバックアップを残せるはずもないのですが、やはり売り場の雰囲気と値段に
負けて導入してしまわれたようです。
このケースでは幸い弊社で99%以上のデータが救出できました。しかし、常に
そのレベルの復旧が可能な障害しか起こらないとは限りません。さらにお仕事に
関するデータであれば、復旧作業の間の時間的なロスが業務に大きな支障を
きたすこともあるでしょう。なによりなにがしかの復旧料金をお支払いいただか
なければいけません。蛇足ですが、LANディスクなどの場合は記録形式の違い
などからPCに内蔵されているHDDやUSB接続の外付けHDDよりも復旧料金が
たいへん高価になってしまうものもあります。
弊社ではトラブルが発生した場合の復旧だけでなく、トラブルを未然に防ぐための
バックアップソリューションも各種ご用意しております。営業として日々お客様と
接していると「いやいや、うちはもうちゃんとバックアップとってるから大丈夫大丈夫」
というお話をよく聞くのですが、実際にそうなのでしょうか?システムの組み方や
バックアップのとり方の手順がきちんと徹底されているかどうかなど、ほんとうに
大丈夫でしょうか。
もちろん私よりもパソコンについて詳しいぐらいで実際にそのへんが完璧、という
お客様たくさんいらっしゃいます。ですがもう一度、自分のところはどうだろうか、
と考えてみても損にはならないと思います。その上でわからないこと・改善したい
ところなどおありでしたら、ぜひご一緒により良い方法を考えさせていただければ、
と思います。
営業M